不動産を売却する場合、基本的に家の中を空っぽにした状態で売ります。しかし、場合によっては残置物を自分自身で処理しきれなかったり、残置物処理にかかる費用が用意できなかったりと、残置物について悩みを抱えている方もいるでしょう。
残置物の処理に困った際の対処法として、不動産会社に任せる、という方法をおすすめします。具体的にどういった問題があり、どのように対応していくのかを解説していきます。

その家に住んでいた人が、退去の際に残していった私物を「残置物」といいます。残置物としてよく残されているのが「電化製品」「家具」「エアコン」「シャワートイレ」などです。

残置物に関するトラブルのなかで、多いケースを紹介します。

• 病気やケガなどが原因で残置物処理ができない
• ゴミが多すぎて処分するために多額の費用が必要
• 不動産を競売で購入したら、残置物処理が行われていなかった

身体的理由・経済的理由などで、どうしても自分で残置物処理ができない状況であれば、不動産に残していくすべての私物の所有権を破棄して、買主にその処分を承諾してもらう、という方法が可能です。

競売物件は、住宅ローンの滞納が原因で差し押さえられてしまった物件なので、経済的に残置物処理まで手が回らないという売主がほとんどです。さらに、売主が所有権を放棄していない場合は、勝手に処分することもできず、せっかく買った物件なのに、気持ちよく生活することもできません。

残置物の処分については、いくつか方法があるので、ご自分の状況や希望に合った処分方法を探してみましょう。

※表は左右にスクロールして確認することができます。

不動産を売却・購入する際に「リフォーム」や「リノベーション」という言葉を耳にしたことはありませんか。どちらも同じような意味合いに聞こえるかもしれませんが、リフォームとリノベーションでは目的や着地点が異なります。
ここでは、リフォームとリノベーションの違いを解説していきます。

リフォームとは、老朽化した部分をキレイに改装するために行われる工事です。対して、リノベーションとは、修復に加えて新たな機能や目的に応じた価値を付け加える工事です。

※表は左右にスクロールして確認することができます。

不動産売却をする場合、売主がリノベーションするケースはほとんどありませんが、「リフォームを済ませておく」というケースは少なくありません。リフォームすることで新築さながらに見た目がキレイになるので、「売れやすくなる」と考える売主が多いからです。

しかし、不動産売却＝リフォームが必要、というわけではありません。リフォームすると費用がかさみます。そのリフォーム費用を売却価格に上乗せすると、中古物件のメリットである「安さ」が損なわれてしまい、買い手がなかなかつかなくなる可能性もあるのです。買主のなかには、自分の好きなようにリフォームするために、あえてリフォームされていない中古住宅を求める方もいます。

売却活動において、ハウスクリーニングや修繕を行い、家をキレイにすることは大事です。リフォームやリノベーションまでは行わなくてもかまいませんが、最低限、家の印象を良くしておくことをおすすめします。